天然保湿因子(NMF)とは

乾燥肌にいい美容成分「天然保湿因子(MNF)

このページでは、天然保湿因子(NMF)がお肌にとってどんな役割をしているか説明しています。

”たいせつなお肌のうるおいの素”NMF

皮膚の一番上にある角質層内に存在する保湿成分が「天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)」です。

肌には、もともと存在している保湿成分があり、肌の理想的なバリア機能を保ち、キメの整った健康な状態を保ってくれます。

NMFはそのたいせつな役目を持った物質で、肌の”うるおいの素”といってもよい成分でしょう。

NMFは角層、角層細胞の中に(10~30%)あり、「ケラチン」とともに存在しています。水分を取り入れるはたらき(吸湿性)と水分をかかえこむはたらき(保湿性)にすぐれ、とらえた水分を逃がさず、細胞内の水分をキープします。

新陳代謝の過程でタンパク質が分解されて放出したアミノ酸が主な成分で、その他にPCA・乳酸塩・ミネラル・糖類など、どれも水分をかかえこむ力があるものから構成されていています。

加齢や刺激で流れてしまう繊細な成分

NMFはセラミド同じく、加齢により減少していくと言われいます。

NMFが減れば当然肌の中の水分量が低下し、それによりお肌の乾燥→シワ、くすみ、ハリの低下などといった肌の老化現象が起こり始めます。

また加齢以外でも、紫外線や乾いた外気、エアコン、また、洗浄力の強いクレンジングや洗顔フォームの使用でも、わずか0.02ミリほどしかない角質層にあるNMFは流出してしまいます。

肌荒れした肌の状態を分析すると、健康な肌と比べ、NMFの主成分であるアミノ酸やPCAの量が極端にく減っていることが分かるといいます。

NMFはいわば、みずみずしく透明感があり、若々しい印象の肌キープには絶対欠かせないスキンケアの要となる成分なのです。

天然保湿因子(NMF)はセラミドなどと合わせよう

ちなみに、角質層における保水機能をバランスよくはたらかせるには、細胞間脂質とNMFのどちらか一方だけで成り立つものではありません。

肌のうるおい向上の目的であれば、細胞間脂質の不足を補うもの(セラミド)、NMFの不足を補うもの(アミノ酸や各種保湿成分)と合わせて使うのが理想的です。

※NMFの主成分であるアミノ酸に特化した基礎化粧品