ステアリン酸コレステロールとは

水分保持力にすぐれた性質

ステアリン酸コレステロールとはセラミドよりは若干保湿力は弱いのですが、セラミド以外の細胞間脂質のひとつです。特徴としては、角質層に含まれている脂質との相性がとてもいいことがあげられます。

スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)と同じように、セラミド以外の細胞間脂質である「ステアリン酸コレステロール」はセラミドよりは少しだけ保湿力は弱いのですが、その水分保持力は数ある保湿成分の中でも、とても優れています。

「ステアリン酸コレステロール」はセラミドと同じ様に、水分をサンドウィッチ状に包み込みながら維持すると言う性質をもっています。

なめらかさを求めるリップなどに配合される

淡黄色をしたペースト状の「ヒドロキシステアリン酸コレステロール」は、やや特徴的なニオイを持っており、化粧品成分としては

・抱水性(水分を保持する)
・エモリエント性
・乳化安定作用

等を目的として配合されていて、スティック製品(口紅など)をはじめとするいろいろな化粧品の油性基剤として配合されています。

そして角質細胞間脂質では、肌の保水性に関わる重要な役割を、コレステロール等と共に担っている成分としても知られています。