このページでは肌のきめに関する成分、スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)について説明しています。
セラミドと似たはたらきの物質スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)
セラミド以外の構成成分であり、角質細胞間脂質の一つである「スフィンゴ資質」には、キメを整え肌のうるおいを守るセラミド同様の働きがあります。
人間の皮膚内には7種類のセラミド存在していますが、それはスフィンゴシンと脂肪酸が結合した構造になっています。けれども、それ以外の構造をもっている物質も、一般にセラミドと呼ぶこともあるようです。
スフィンゴ糖脂質のミニ知識
セラミドに糖が結合されたのが「スフィンゴ糖脂質」であり、1個のものから10個以上のものまであるスフィンゴ糖脂質の糖の数になります。
セラミドに糖が1個(単糖)結合されたものが「セレブロシド」、糖がグルコースの場合は「グルコシルセラミド」、糖がガラクトースの場合は「ガラクトシルセラミド」と名称されます。
花王が開発に成功したうるおい成分
工業的な入手方法は、グルコシルセラミドは小麦や米、大豆などの植物から抽出されており、ガラクトシルセラミドは馬の脊髄などから抽出されているそうです。
天然物由来のセラミド類は大変高価なため、花王がヒト皮膚のセラミドの構造と機能を熱心にに研究した結果、1987年、セラミド機能性物質を化学的に合成させることに成功。
「スフィンゴリピッドE」と呼ばれる肌の潤いを守る成分が誕生しました。